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コーディネートのプロに聞きました!若手・部長クラスのオフィスカジュアルの正解とは?

着こなしに幅があるオフィスカジュアルでは、「服は多めに持っているのに、オフィスに行くときのコーディネートがなかなか決まらない……」という悩みを抱える方が多いようです。こう語るのは、のべ5,000人を超えるビジネスファッションの相談に乗ってきた、株式会社エレカジ代表取締役の森井良行氏

株式会社エレカジ代表取締役 森井良行氏

夏のオフィスカジュアルに関する記事の反響がとても大きかったため、今回の記事では部長クラス・若手クラスと、役職別に分けてコーディネートをしていただきました!

また、季節のなかで気温の変動が大きい秋は、他の季節よりオフィスカジュアルの難易度が高いように感じる方も多いはず。そこで、今回は着心地と好印象を両立させる「秋のオフィスカジュアル」に着目してご紹介いたします。

目次

「相手に示す敬意」をオフィスカジュアルで表現!
そのためにドレス感を意識しよう

「部長クラス」のオフィスカジュアルで気を付けるポイントとは?

――「部長クラス」のオフィスカジュアルで気を付けるポイントはありますか?

森井:オフィスカジュアルの正解は、役職や職種で変わります。社外の方と接する機会が多い営業マンならば、「ジャケット着用のオフィスカジュアル」というイメージがありませんか?同様に部長クラスの場合、ジャケットを軸にしたコーディネートが役立ちます。立場のある取引先とお会いする機会があるからこそ「相手に敬意を示す」ドレス感が欲しいのです。

スーツ全盛期は、ネクタイを締めるだけで十分ドレス感を示してきました。ところが、オフィスカジュアルが浸透している今では「スーツが堅く見えてしまうため必ずしも正解」とは言えません。そこで部長クラスのオフィスカジュアルでは、ドレス感を意識してみてください。これは色・質感・組み合わせによる「きちんと感」を指しており、言語化することは簡単ではありませんが今回のコーディネートを通じて具体的に解説します。

「若手クラス」のオフィスカジュアルで気を付けるポイントとは?

――では「若手クラス」のオフィスカジュアルで気を付けるポイントはどこでしょうか?

森井:若手クラスの場合、オフィスカジュアルの選択肢はジャケットに限定されません。職種によっては「シャツブルゾンのような恰好」も許容されるのです。とくに企画・デザイン系の方は、クリエイティブの仕事ぶりを見た目の印象から想像されてしまう可能性もあるため、「着こなしは名刺の一部に含まれる」と捉えてみましょう。オフィスカジュアルの選び方が劇的に変わるはずですから。

それでは、部長クラス・若手クラスのコーディネートをご紹介します!

夏のポロシャツを活かした秋のオフィスカジュアル!
アイテムを決める順番を考えよう

部長クラスのコーディネートのポイントは「ジャケット」の選び方

――部長クラスのコーディネートのポイントはどこでしょうか?

森井:まず、ポイントとなるのがジャケットです。スーツとオフィスカジュアルのジャケットの違いをご存じでしょうか?スーツジャケットでは、紺・黒・グレーのように色の選択肢は絞られますが、オフィスカジュアルのジャケットでは、それ以外の選択肢もあり得ます。

部長クラスの秋のコーディネート BEFORE→AFTER

右側の写真のようなグレー掛かった水色ならば、彩りも強すぎません。だからこそオフィスカジュアルとして馴染みますし、何より爽やかに見えます。一方、秋の季節感といえば、カーキやベージュのような「枯れ色」を連想しがちですが枯れ色は、年齢が上がるほど老け込んで見えるリスクもあるため、似合う方は限定されるもの。枯れ色は上級者コーデになってしまうため、まずは取り入れやすい「爽やかな色合いのジャケット」を試着してみてください。

このときの合わせ方として、「締め色」を活用します。締め色は全身の印象を引き締めるダークカラーのアイテム全般を指します。たとえば「夏に着用していた濃紺ポロシャツ」を、締め色としてインナーに合わせることで、爽やかな色合いのジャケットに調和が生まれます。

ジャケット以外のポイントは「靴を最後に選ぶ」こと

――ジャケット以外にポイントはありますか?

森井:はい。パンツについては、チノパンではなく、スラックスがおすすめです。ひと昔前のオフィスカジュアルではチノパンが主流でした。とはいえ綿100%のチノパンは、シワが目立つものです。一方、写真のようなウォッシャブルのスラックスは、形状記憶化された折り目が付いているものが多く、洗濯機で洗ってもセンタープレスが消える心配もありません。スラックスの色合いについては、写真のようなブルーグレーのみならず、濃いグレーのスラックスも素敵です。

ここで部長クラスと若手クラス、どちらにも共通する大事なポイントを紹介します。それは「アイテムを決める順番」で、靴は最後に選びます。というのも靴は、全身のドレス感を微調整するキーアイテムとなるからです。写真のコーディネートはスニーカーですが、全身のドレス感を高めたいときは、ローファーも選択肢になり得るのです。

部長クラスのコーディネートでは、ジャケットを軸に据えること。そして靴を最後に選ぶことで、全身のドレス感を調整するということをお忘れなく。

ボタンを留めればOKとは限らない!
ジャケット以外のオフィスカジュアルは、2つの方向で考える!

若手クラスのコーディネートのポイントは「アイテムの合わせ方」

――若手クラスのコーディネートについてポイントを教えてください!

森井:ジャケット以外のオフィスカジュアルでは、普段以上に「合わせ方」に気を配ります。たとえばスニーカーではなく、レザーシューズを合わせることで、シャツアウターの休日っぽいカジュアル感は薄れていますよね。同様に、デニムやチノパン合わせではなく、スラックスを合わせることで、カジュアルではなく、ビジネスの雰囲気に仕上がるのです。

若手クラスの秋のコーディネート BEFORE→AFTER

とはいえスニーカーがNGという訳ではありません。たとえば白スニーカーと言っても、スポーティーなランニングタイプから、コートスニーカーと呼ばれるオールレザーのものまでさまざま。色・質感・組み合わせによる“きちんと感”を意識することで、スニーカーであっても、印象は変わります。

つまりジャケット以外のオフィスカジュアルでは、「全身の雰囲気が、オフィス環境に相応しいか?」という視点で見直してみてください。これで「全身がカジュアル過ぎるかも」という心配は解消されるはずですから。

ジャケット以外の着こなしでは、「はおり」と「かぶり」という2つの方向に分けて考えますが、オフィスカジュアルでは「はおり」の着こなしが主流です。これは「ジャケット感覚で、インナーに何かしらのアウターを羽織る」着こなし。シャツアウターから覗くインナー色をしっかり見せることで、印象にメリハリをもたらします。今回のコーディネートにおいても、シャツだからといってボタンを留めず、Tシャツの白を利かせてみました。

シャツアウターは「生地感」が重要

――シャツアウターに適した生地感はどのようなものでしょうか?

森井:シャツアウターを選ぶとき、生地感を間違える方が続出しています。ワイシャツとシャツアウターの生地感が別物であるように、「張り感がある」シャツアウターを選びましょう。とくに定番化しているオーバーサイズの場合、張り感がないものではボディーラインを拾ってしまい、「ただサイズが合っていない」ように見えかねません。これでは、だらしなく見えてしまいますよね。そこで張り感があるシャツアウターを選んでみてください。試着の時点で、「ボディーラインを拾っていないか」確認しましょう。

ダークスーツに白いワイシャツが映えるように、オフィスカジュアルの色遣いについても、メリハリが大切。色遣いを変えるだけでも、ドレス感のあるオフィスカジュアルに仕上がります。抽象概念であるドレス感という視点で、オフィスカジュアルのアップグレードをおすすめします。

オフィスカジュアルを取り入れることは
「Well-beingな働き方」+「採用ブランディング」につながる

働き方をデザインする企業である清和ビジネスが、オフィスカジュアルにここまで力を入れて取り組んでいる目的として、下記が挙げられます。

  • スタッフ一人ひとりの多様性を尊重する
  • 自立した行動を促す
  • 働きやすい環境をつくる
  • リラックスできる服装でクリエイティブな発想を促す

つまり、「スタッフ一人ひとりがWell-beingな環境で働ける環境をつくる」ための一つの方法としてオフィスカジュアルを採用しているんです。また、オフィスツアーに来られたお客様はもちろん、採用面接に来られた求職者に対しても『明るく活気のあるオフィス』というイメージを持ってもらえたり、外部からの印象がポジティブになる施策となっています。

オフィスカジュアル導入前→導入後
「パッと明るいオフィスになった」という声が多く寄せられています

清和ビジネスでは、オフィスリニューアルのご提案をする前に担当企業様のオフィス環境はもちろん「どのような社風・企業文化なのか」「どのような人材が欲しいのか」「今後の事業展開」などもヒアリングをした上で、リニューアル内容のご提案をしています。オフィスのリニューアルをきっかけに、「働く場の雰囲気」をアップデートする施策の一つとしてオフィスカジュアルの導入がおすすめです。

オフィスカジュアルを「自社の社風をアピールする一つの戦略・採用ブランディング」として捉えて取り入れてみるのはいかがでしょうか?オフィスカジュアルを導入することで、職場の雰囲気もアップデートされ、働きやすい環境と魅力的な職場を両立させることができるため、ぜひご検討ください。

【取材協力】
会社名:株式会社エレカジ
住所:千葉県船橋市浜町2-3-33
設立:2016年1月
資本金:300万円
代表者:代表取締役 森井良行
web:https://www.elegant-casual.com/

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