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「テプラの本気」を見たことがあるか?~テプラの歴史と進化した現在の姿をご紹介します~

今ではどこの会社でも必ず1台は見かける「テプラ」。この「テプラ」は、いつ、どうやって生まれ、どう普及していったのかを知っていますか?今回は「テプラ」の歴史と、まだまだ知られていない便利機能についてご紹介いたします。

「テプラ」の歴史

「テプラ」は株式会社キングジムが1988年に販売をしたのが始まりです。すでに30年もの歴史を持っています。

TR55

キングジムは元々、ファイルやバインダーの製造と販売をおこなっていた会社です。ですが時代背景として、「これからはペーパーレス社会がやってくる」と言われ始めていたため、このままではいずれ先細ってしまうかもしれないと考えました。これまで電子機器に手を付けたことがなかったのですが、現在の社長(当時専務)が、周囲の反対を押し切って電子製品の開発プロジェクト「Eプロジェクト」を発足させたのが1985年のことです。

その後、キングジムは、これまで培ってきたファイリングのノウハウから、何か新しいものを考えられないかと相談し合うようになりました。そして目を付けたのが、ファイルの背見出しのタイトルです。これまで手書きだったものの、誰もが字が綺麗に書けるわけではないので、「テープ状のものに、文字を手軽に印刷できる製品」があれば、オフィスで働く人に喜ばれるのではないかという発想に至りました。

ただコンセプトが決まっても、電子機器を作ったことがないため、そこからは試行錯誤の毎日です。そうして3年の月日をかけ、ようやくできたのが「テプラ」だったのです。

ただ「テプラ」が完成すれば終わりではありません。今度は「テプラ」を売っていく必要があります。ですが、キングジムの営業マンたちは、パソコンも普及していない時代に、「テプラ」が本当に売れるのかという疑問を抱いていました。そこで動いたのが、現社長。彼は全国の営業拠点を周って、営業マンたちに「これからはファイル・バインダーだけでは生き残れない。もっと新しいジャンルにもチャレンジしていこう」と励ましの言葉を投げかけ、士気を上げていきました。これが1988年夏のことです。

そして同年秋に、初めて「テプラ」が店頭デモで販売されることになりました。店頭デモ販売は、あえて開発の実務責任者に担当してもらい、熱のこもった宣伝をしていましたが、すぐには売れません。これまでなかった全く新しい製品でしたし、買う側としても勇気のいる行動です。ですが、売れないのかもしれないと諦めかけたその時、1人のお客様が購入されました。以来、「テプラ」は30年以上も続くロングセラー商品となったのです。

ビジネスシーンで「やっぱり便利」「テプラ」が活躍する場所

テプラは1988年に初めて世の中に登場しましたが、以来今日まで常に進化を続け、続々と新しい「テプラ」が発売されているのをご存じでしょうか?

(左)TR55R       (右)TR33

1988年にTR55が発売され、1990年にTR55RとTR33が発売(現在製造中止)。その後も時代に合わせて、改良を加えながら新しい「テプラ」が売り出されています。

では実際に、「テプラ」でできることは、どれだけあるのでしょうか。テーマごとに見ていきましょう。

キングジムの公式HP では、「テプラ」が活躍する各場面・テーマに注目し、あらかじめ見やすくデザインされたラベルのテンプレート(ラベルデザイン)を無料ダウンロードで提供しています。

まずは定番

ファイルの背見出し

定番の背見出しです。ファイリングをする際に、「テプラ」を使っている企業は多いのではないでしょうか。ペーパーレスの時代が来ると言われてから数十年が経ちましたが、ファイルを一切使っていないという企業はほとんどありません。重要な書類や契約書はまだまだ紙文化が残っているからです。そんな書類を、煩雑に管理していると、担当者が変わった時や新入社員が入った時に、迷うだけではなく紛失するリスクも高くなります。背見出しを付けて整頓することで、書類管理の徹底にもつながるでしょう。

オススメテープカートリッジ

白ラベル
36㎜幅
品番:SS36K
アスクルお申込み番号:320350
https://www.askul.co.jp/p/320350/

備品管理

働く環境や学ぶ環境が変わった現在。自宅やテレワーク先へ会社の備品を持ち出したり、貸し出しをおこなったりすることも増えたため、備品管理の重要性が以前よりも高まっています。「テプラ」は備品管理用のテンプレートも用意しているので、簡単に備品整理ができます。備品は、紛失した際のリスクが大きいものもありますので、「テプラ」でリスク回避をしてみてはいかがでしょうか。他にも大学や介護関係の事業者、病院などでも「テプラ」があると簡単に備品管理ができそうです。

オススメテープカートリッジ

備品管理ラベル
24㎜幅
品番:SM24XC
アスクルお申込み番号:843683
https://www.askul.co.jp/p/843683/

オフィスを離れたこんな場所でも

工事現場

多くの人が出入りをする工事現場は、安全第一が基本です。安全表記の文言がバラバラだと混乱を招いたり、細かいトラブルが起きたりするかもしれません。ですが「テプラ」を使えば、表現を統一したものを複数貼り出すことができるので、安全第一を維持することができます。

オススメテープカートリッジ

カラーラベル
50㎜幅 黄色
品番:SC50Y
アスクルお申込番号:E963880
https://www.askul.co.jp/p/E963880/

幼稚園や保育園

子どもが多い場所では、親しみやすいデザインのラベルが活躍します。「テプラ」は、人が多く集まる場所や備品などのものが沢山ある場所で活用できるものです。その場に合わせたテンプレートを数多く用意しているので、どんなものがあるのかを確認してみると、すぐに使えそうだと思うものもあるかもしれません。

オススメテープカートリッジ

カラーラベル
24㎜幅 ピンク
品番:SC24P
アスクルお申込番号:1031692
https://www.askul.co.jp/p/1031692/

今、必要とされてるこんなシーン

感染症対策

これは今の時代だからこそ、というところもありますが、感染症対策として「テプラ」を活用することもできます。デザインはダウンロードをすれば誰でも使えるので、とても便利です。

オススメテープカートリッジ

白ラベル
36㎜幅 赤文字
品番:SS36R
アスクルお申込番号:608816
https://www.askul.co.jp/p/608816/

多言語

日本には、色々な国籍の方が暮らしたり、働いたりしています。観光客として、世界から人が訪れることもあります。そんな中で、日本語の案内や注意事項を張り出しても、読めなければ意味がありません。各国の言葉を調べて書き出していくのは、意外に労力がかかるものです。そこで便利なのが「テプラ」です。「テプラ」は多言語対応をしているため、簡単に安全標識や、周囲案内が作れます。これを使えば、顧客満足度向上にもつなげられますね。

オススメテープカートリッジ

屋外に強いラベル
36㎜幅白
品番:SS36KV
アスクルお申込番号:E963893
https://www.askul.co.jp/p/E963893/

このように「テプラ」は、オフィスを抜け出し、様々な場所やシーンに対応できるように今も進化を続けています

他にも文房具や布製品、お弁当箱やコップにも「テプラ」を使うことができますし、ラッピングのリボンにも使うことができます。「テプラ」はオフィスだけでなく、各ご家庭でも気軽に使えるものになっているのです。

また、オフィスで「テプラ」を使う場合でも、「テプラ」は進化しています。パソコンと接続したり、Bluetoothを使ってスマホと連動させて使えるテプラも発売されています。

最新機種である2021年8月に発売されたばかりのSR-R980には、これまでにない最新機能が搭載されています。

ラベルライター「テプラ」PRO(品番:SR-R980)
アスクルお申込番号:AX01361
https://www.askul.co.jp/p/AX01361/

例えば、従来機種(※SR970)と比べると、ラベル1枚につき前後の余白が約10mmから4mmに減り、1本のカートリッジから多くのラベルを印刷できるように改良されています。他にも、フォーム機能が搭載され、各シーンにぴったりなラベルを簡単に作れるようになりました。ビジネスフォームでは、備品管理ラベル、ファイルの見出しなど、ビジネスシーンで役に立つフォーマットを数種類、ケーブルフォームでは、パッチパネルやケーブルラップなど、ケーブルラベリングに特化したフォーマットがはいっています。

さらに「テープ種類自動検出」機能や「テープエンド検出」機能も搭載されているので、「テプラ」はさらに使いやすく進化しています。

まとめ

「テプラ」は職場でも学校でも家庭でも、どこでも愛される商品へと進化していきました。「テプラ」を使って整理整頓をすると、どこに何があるのかがわかりやすくなるため、仕事の効率も上がり、従業員たちが仕事をしやすくなります。さらに、オフィスにお客様が来られた時に、棚に入っているファイルなどの背表紙が統一された文字で綺麗に並んでいると、整理整頓の上手な会社だと思われ、会社の好感が上がるでしょう。「テプラ」を使うことで、会社の価値さえも上げることが可能だということです。

今回ご紹介したように、「テプラ」はどういったシーンにでも役立てることができます。書類の整理整頓や機材の管理などが、うまくいっていないと感じているなら、改めて「テプラ」を使ってみてはいかがでしょうか?

取材協力:株式会社キングジム

編集後記


今回は「テプラ」についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?キングジムのTwitterを見ていると、面白いものを見つけました。

すべて「テプラ」で作った「テプラアート」です。

拡大版もアップされており、本当に一枚一枚貼って作ったことがよくわかります。
さらに、まさに芸術作品ともいえるのが、こちら。

いずれもキングジムの公式Twitterにアップされていたものです。こういった遊び心があるからこそ、今の時代に合わせた「テプラ」の開発ができるのかもしれません。

「テプラ」がなぜ「テプラ」という名前になったのかをご存じでしょうか?

「テプラ」はテープライターの略ですが、「テプラ」という名前になる前には、こんな候補がありました。

  • ハリテーナ⇒貼りテーナ
  • ハルベー⇒貼るべー
  • 知る人ぞシール⇒シール+知る人ぞ知る
  • ハリレオ ハリレイ⇒貼りレオ 貼りレイ(貼る+ガリレオ ガリレイ)
  • 名づけ親⇒名前付けより
  • E名づけ⇒electricのEと、当時流行したABC文体をかけて
  • ニョロ ニョロ⇒ラベル印刷時にラベルが出てくる様子

このような候補から、「テプラ」という名前が出てきたとは驚きですね。「テプラ」はこれからも、オフィス用品の1つとしてだけではなく、様々な場所でも活躍していく文具として進化していくのでしょうね。

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