清水建設名古屋支店様の移転プロジェクトについて、今回は移転後のオフィスの様子をお届けします。ABWを実現するための工夫やSDGsを取り入れている点など、細部にわたりこだわりと技術が溢れているので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
- エントランス
- オープンミーティングスペース
- 「信頼の礎」という石柱
- カフェテラス
- 吹抜
- 階段
- 集中環境
- デザインコンペで出た意見を取り入れた休憩スペース
- VRルーム(KISHIMEN)
- ディスカッションスペース
- 見学ツアーを終えて
エントランス
エントランスでは「人間」だけでなく、「AIスタッフのSayaちゃん」もお出迎え。
従業員の方々が自らコーヒーメーカーでお茶を入れることでカジュアルなコミュニケーションを創出しています。
全体は木で重厚感を出しつつ、天井は直天井とし、現場の手しごとが見えるモノづくりカンパニーらしさを演出しています。
造作カウンターは木だけで創ると重くなるので、ステンレスパネルを入れてスッキリとした印象に。
エントランス横にあるスクリーンのパーティションは、4台のプロジェクターで映像を投影し、清水建設名古屋支店様の歴史や技術の発信の場としています。このパーティションを開けると吹抜が現れます!
オープンミーティングスペース
バイオマス発電現場で出た端材を吸音剤として活用、また背面にはホーローパネルを設置しホワイトボードとして活用をしています。
会議室は設備制御単位*に合わせて原則3.6メートルモジュールで創られており、会議室名は東海地方の「食べ物」にまつわる名前になっています。
「設備制御単位」とは、工場やプラントなどの生産設備や製造システムにおいて、個別の機能を持つ装置や機械を制御するための基本的な単位のことを指します。この単位は、特定の機器やシステムを独立して動作させるために必要な制御装置、センサー、アクチュエータなどのコンポーネントをまとめたものです。
各ゾーンにある木のキャビネットは、耐震補強用の天板以外は動かせる自由度の高い仕様となっています。あえてJASマークなどを残したまま素材感を演出しているのがポイントです。
コワーキングスペースとラウンジは照明とカーペットの色でエリア分けをしています。 カーテンで仕切ることもできるようになっているので、打ち合わせにさらに集中できる空間を創り出せます。
「信頼の礎」という石柱
約100年前、ある得意先にて清水建設様が施工した建物で品質不具合が発覚しました。その際、清水建設様は全額負担で全ての石柱を交換し、結果的に得意先の信頼を勝ち取ることができました。このエピソードを後世に伝えるため、当時の石柱をオフィス内に展示しています。
カフェテラス
インテリアコンセプトの1つである「upcycle」を体現、飛騨の間伐材を樹脂で固めて天板に組み込んでいます。
吹抜
36面ディスプレイは常に現場の状況を映し出し“外とのつながり”を表現しています。
非常用電源を敷いており、またモバイルバッテリーも随所に完備しているため、災害時におけるBCP拠点となります。
吹抜を囲うパーティション高さは120cmと低めに設定、11階からもディスプレイや下の様子が見えやすいように設計しています。
階段
あえて素材を出しながら、モノづくりの中身が見られるように演出。
木は接手(つぎて)を7種類採用した仕上げとなっており、技術力の高さがうかがえます。
集中環境
集中ブースやオンライン会議用のボックスも設置しており、作業に集中したいときなどには快適な環境となっています。
デザインコンペで出た意見を取り入れた休憩スペース
段差があるため動きがでて気分を変えられるようにしています。
また、天井の岩綿吸音板の一部を外すことで、ラウンジ間を緩くつないでいます。
VRルーム(KISHIMEN)
お客様を招いてVRでプレゼンをすることもでき、カーテンで仕切れば会議室としても使えます。
ディスカッションスペース
稼働の間仕切りで、打合せスペースの広さをカスタマイズ可能、モニターを見ながら自由にディスカッションができるように設計されています。
見学ツアーを終えて
今回見学させていただいた清水建設名古屋支店様は、「こんなオフィスで働いてみたい!」「かっこ良すぎる!」と大きな声で叫びたくなるようなステキなオフィスでした。
無理に技術力をアピールするのではなく、随所でその技術力をさりげなく魅せる演出が施されているため、解説をお聞きするたびに頷き、再度その箇所をまじまじと見てみたくなる、そんなオフィスです。
新築ビルの中に吹抜を作るという大胆な発想と、それを可能にする技術力。また、それが奇をてらうだけの「おしゃれなオフィス」ではなく、「働きやすさ」を徹底的に研究・追及した「働く人のために創られたオフィス」であることが伝わってきます。
1年以上前からこの移転ビッグプロジェクトを担当された小土井さん、平さん、宮下さん、大成功おめでとうございます!
清水建設名古屋支店様のオフィス移転のコンセプトや想いはこちらから
今の課題をなんでもご相談ください!
はじめてのオフィス移転もこれで安心!
常に働き方改革を実践するオフィスを体験できます!