清和ビジネス「Well-being(ウェルビーイング)」実現の軌跡

あなたの組織やオフィスでは、どれくらいWell-Beingを意識して仕事をされていますか。

私たち清和ビジネスでは、働く人のからだ、こころが健康であり、組織内の対人関係もまた良好な状態。そして、無駄な活動がない、効率的な活動を実現できる組織こそが、目指すべき組織のWell-beingだと考えています。

10年に及ぶ「Well-being」実現の軌跡

清和ビジネスでは、まだほとんどの人がその言葉さえ知らなかったおよそ10年前から、働く人にとってのWell-beingの重要性にいち早く着目。

自社オフィスで様々な取り組みを実践し、まだ前例があまりない中、試行錯誤を繰り返しながら実証実験から得られた多くの発見や気づきを積み重ね、独自の知見とノウハウを集積してきました。

 2014年 スタンディングワークの導入

社員の心身の健康にこだわり、Well-beingを取り入れたオフィス変革が始まりました。

 最初に導入を検討したのは、人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインによる電動式の昇降デスク。

いわゆるスタンディングワークと呼ばれる働き方ですが、まず2014年に本社の営業、デザイン部門全員へ導入。
2015年には、本社管理部、全支店(新宿、名古屋、大阪、九州)に広げ、全社においてすべての執務デスクに代わって259台のスタンディングデスクを設置しました。

働き方の大きな変化

ベストな机の高さ

まず、デスクの高さについての大きな発見。
デスクの高さは通常70~72cmが一般的ですが、PC画面と首の高さの位置を考えれば、もう少し高いほうが身体に良いということがわかりました。

社員のほとんどが高め(80cmくらい)に調節しています。

健康

立ったり座ったりという動作を行う点や、長時間座り続けることが減る点などスタンディングワークは健康に効果的。

コミュニケーションの増加

座っている相手より、立っている相手の方が「気軽に」話しかけやすく、コミュニケーションが増えるという発見がありました。

スタンディングワークの優位性

スタンディングワークの効果検証では、以下の3つの有意性も認められました。

  • 静かで良い睡眠につながる
  • 心身のストレスが軽減される
  • 仕事に向かう活力が維持される

また、自由に高さを変えられるスタンディングデスクの特性を活かし、4人島のレイアウトに変えたことで、さらに互いに話しかけやすくなり、職場やチームのコミュニケーション活性化にも大きな効果が表れました。

今では、「昇降デスクがないと働けない」と社員が口をそろえるほど、その効果は絶大です。

2017年~2019年 感性デザイン・バイオフィリックデザインの導入

働く人の活力を高め、人が活きるWell-beingへ。
バイオフィリックデザインやWELLワークプレイス、デジタル変革を積極的に導入。

続いて、理想のオフィス環境を目指して取り組んだのが、職場でのストレスや精神的な疲労の軽減、集中サポート、そして精神的健康を促進するといった「こころ」のWell-beingです。

そこで、清和ビジネスでは、人の五感に訴えかける「感性デザイン(香/音/光/植栽のトータルデザイン)」と自然の要素をオフィス全体に取り込む「バイオフィリックデザイン」を積極的に導入しました。

 ここでも様々な経験と検証から得られた数多くの創意工夫が盛り込まれました。

  • 植栽を目線の高さに配置することで、どこからも自然を感じられる環境づくり
  • 植栽に加え、自然界により近い自然音の再生を実現し、より質の高い自然環境を実現
  • 企業文化とポジティブなイメージを伝え、創造性を高めるアートを取り入れる

近年では、オフィス環境のストレスから距離をおき、充電して再び集中できるようにメンタルなWell-being(こころのケア)のための「リチャージ(回復空間)」構築も推進しており、あわせて、リチャージ効果を高めるアロマや空気質センサーシステムによる、温度、湿度、CO2濃度などをオフィス共用部などの画面でモニタリング結果を共有し、全てのワーカーがいつでも確認できるようにしています。

2018年 ABW(Activity Based Working)を導入

その間あわせてワークスタイル面での変革も推進。

フリーアドレスやABW(Activity Based Working)の導入など、業務の特性や活動に応じて最適な場所を選んで働ける、独自のWELLワークプレイスの考え方「適業適所」によってゾーニング・空間構成を進化させています。

さらに、デジタルワークプレイスにおいても、業務全般のオンライン化、データの一気通貫、いつでもどこでもコミュニケーションできるムダのない業務システム、ツールの整備を目指し、

  • ファイルサーバーへのリモートアクセス
  • SIM内蔵PC
  • FMC
  • WEB会議、チャットワーク
  • ワークフローのシステム化
  • 電子サイン
  • 電子契約

といった施策を次々と打ち出し、無駄な活動やストレスなく働けるデジタル環境を整備することでWell-beingを向上させ、業務効率や生産性の向上につなげていきました。

このように社員の働き方改革やオフィス変革におけるベースにWell-beingを位置付けることで、社員のパフォーマンスやモチベーション、組織全体のシナジー効果や活力も大きく変化していきました。

2020年 WELL認証ゴールドランク取得

2017年~ 全社プロジェクトとしてWELL認証取得にチャレンジ

2014年から始まったWell-beingによるオフィス変革が進む中、2017年には、WELL認証を知る機会があり、理想的なオフィス環境とはどういうものなのか、明確な基準が提示されていることに大きな意義を感じ、その考え方やアプローチに共感するとともに、Well-being実現のためのトライアルとして認証取得へのチャレンジをスタートさせました。

取得プロジェクトは経営層はじめ会社全体を巻き込み、評価項目全てを検証し、環境の整備、福利厚生の見直し、運用計画の策定を実施。

この結果、2018年7月にWELL仮認証を取得、2020年2月に念願のWELL認証ゴールドを取得することができました。

実際の審査の様子

WELL認証の取得は、その企業がWell-beingを強く意識しているという企業姿勢を明確に示すものであり、海外人材を含めたリクルーティング効果や人材の定着・離職率低下にも大変効果的です。

また、心身ともに健康で生産的なオフィスを実現することは、社員のエンゲージメントやパフォーマンス、モチベーションの向上につながるものです。

特に今回の認証取得は、当社がテナントとして入居している東京日本橋にある築50年以上経過したビルでWELL認証のゴールドランクを取得できた事に意義があり、この取り組みを通じ、WELL認証がごく一部の限られた企業の対象ではなく、規模に関係なく社員の健康、ウェルネスを考える多くの企業に可能性があることを、オフィスツアーなどを通して積極的にお伝えしています。

WELL認証とは?WELL認証の詳細はこちら

WELL認証とは?(前編)WELL認証ゴールドを取得する清和ビジネスが解説

Well-being(ウェルビーイング) で、何が変わった?どんな効果があった?

およそ10年にわたる清和ビジネスのWell-beingへの取り組み。

Well-beingが社員の習慣となり、またその効果により組織がイキイキと活動するための血となり、肉となり、さらに組織全体にWell-beingが根付くことで、社員の意識やコミュニケーション、ビジネス活動にも大きな効果がもたらされました。

Well-being(ウェルビーイング) の効果

では、一番何が変わったのか。それを、一言で言えば「Well-beingで、企業文化が変わり、組織の成長につながった」ということです。

そして、代表的なWell-being効果は、

  • フリーアドレス導入とバイオフィリックデザインで、組織の縄張り意識の低下とフラットな人間関係
  • Well-being(ウェルビーイング)によるオフィス環境改善とWELL認証を取得し、社員の健康意識が向上
  • スタンディングワークを取り入れた昇降デスクでコミュニケーションが活性化
  • ABW/適業適所(業務に最適な場所で働く)で個人の生産性・パフォーマンスが向上

しかし、これらはさらにWell-beingの質を高めていくための基盤づくりといえるものです。Well-beingをもっともっと向上させ、こだわり抜きたい。私たちはそう考えています。

全社的な組織における意識と思考の変化から、新たなアイデアや議論が生まれたり、現在でもいろいろなプロジェクトや計画が進んでいます。

2022年からはリラックスして働くことを目的としたオフィスカジュアルを導入

Well-being(ウェルビーイング)に働くことは、
「働く場」と「働き方」をデザインする私たちにとっての使命

この先、10年、20年……
社会や働く価値観もさらに大きく変化していくことでしょう。その中で、人が働くことの根底にあるWell-beingはますます重要な役割を果たしていくことにきっとなるはずです。

Well-Beingを実現したいと思われる企業さまに対して、私たちが蓄積した知見からアドバイスできることがたくさんあります。

当社の場合、自社内で多くの実証実験を行い、その結果を余すところなくお見せして、オープンに議論させていただいていますので、ぜひお気軽にオフィス見学ツアーにいらしていただき、あなたの組織にとって最適なWell-beingをともに実現させていきましょう!

オフィスツアーの申込みはこちらから

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