
訪日外国人や海外人材の増加によりグローバル化が一層進む日本では、外国語と異文化を深く理解し、多文化共生社会の構築に貢献できる人材が求められています。
外国語教育のパイオニア、神田外語グループが取り組む教育空間のイノベーションについてご紹介します。
目次
- 神田外語グループとは?
- 空間にこだわる教育イノベーション
- 教育の進化を目指す大学、パスポートのいらない英国の誕生
- より教育効果の高い施設開発を目指す
- 次回へ続くー福島というフィールドとともに教育イノベーションを起こす
神田外語グループとは?
神田外語グループは、神田外語大学(4年生大学・大学院)、神田外語学院(専門学校)、ブリティッシュヒルズ(異文化体験施設)、神田外語キャリアカレッジ(企業・法人語学研修機関)、神田外語マネジメント・サービス(学生支援)の5機関で構成されています。
幅広い外国語とグローバル人材育成を実践する大学と大学院、職業スキルと外国語の実学教育の専門学校、福島県の山中で英国の環境と外国語を擬似体験できる研修施設、ビジネスでの語学力をリスキリングできる社会人向けプログラム、そして学生を支援するサービスによって、外国語と異文化の学びを総合的に提供しています。

空間にこだわる教育イノベーション
神田外語グループの母体となる神田外語学院の設立は1957年であり、間もなく70周年を迎えます。
「言葉は世界をつなぐ平和の礎(いしずえ)」を建学の理念として、外国の言葉と文化を深く理解した若者を育てることで、戦争のない平和な社会を実現できる人材育成を目指し、教育事業を展開してきました。
1957年といえば、第二次世界大戦の終戦から12年後であり、日本はまだ戦災からの復興の途上にありました。
東京・神田に誕生した神田外語学院では、仕事で使える実践的な英語の教育を目指し、さまざまな教育イノベーションに取り組んでいきました。
英語のネイティブ教員の大量採用、語学学習コンピュータの導入、海外アニメーションの教育活用、少人数クラスの導入など。現代では当たり前になった効果の高い外国語の学習法を半世紀以上前に実現していたのです。


教育の進化を目指す大学、パスポートのいらない英国の誕生
専門学校で先進的な外国語教育を培ってきた神田外語グループでは1987年に神田外語大学を千葉・幕張に開学しました。英語、韓国語、中国語、スペイン語といった環太平洋の言語を網羅する外国語大学として、よりグローバルな視点での教育活動が展開されていきました。

充実したカリキュラムと教育施設で熱心に学ぶ学生たち。しかし、学校を一歩出れば、神田や幕張という日本語の日常へと戻ります。効果的なのは海外留学ですが、すべての学生が外国語で学べるわけではありません。
そこで1994年に設立されたのが、異文化体験施設「ブリティッシュヒルズ」です。福島県天栄村の山中に中世英国の村を忠実に再現し、英国連邦圏からネイティブの教員やスタッフを迎えて教育とサービスの体制を整えました。一歩、足を踏み込めば、そこは英国の環境そのもの。学生たちが日頃から学んできた英語を思う存分使うことができる「パスポートのいらない英国」の環境を手に入れたのです。

より教育効果の高い施設開発を目指す
2000年代に入り、神田外語グループでは、先端の外国語教育の理論と実践を展開していきました。そのひとつがSALC(Self-Access Learning Center:自律学習支援センター)です。SALCは、語学を学びたい学生が自ら訪れ、常駐するラーニング・アドバイザーが学び方を助言し、自律的な学びを促していくものです。
神田外語学院、神田外語大学はSALCの理論をもとに新たな教育施設を開発していきます。そのシンボルと言えるのが、神田外語大学の「KUIS8」です。
ニューヨークの公園をモチーフとした空間で学生たちはリラックスして学ぶとともに、ラーニング・アドバイザーやEnglish Language Institute(ELI)のネイティブ教員とのコミュニケーションを通じて、学習への意欲を高めていくのです。

また、環太平洋言語の文化環境を再現した「MULC(Multilingual Communication Center:多言語コミュニケーションセンター)」、アジアの屋台をモチーフにアジア料理が食べられる学食「食神」といった施設も学生たちの日々の学びを後押ししています。


>>神田外語大学の教育イノベーション空間については、こちらの動画から
次回へ続く
ー福島というフィールドとともに教育イノベーションを起こす
外国語・異文化理解教育において先進的な取り組みをしてきた神田外語グループでは、2023年9月に福島県と包括連携協定を締結しました。以来、福島というフィールドとの連携により、さまざまな教育活動の実現を模索しています。
次回の記事では、神田外語大学の学生たちが福島の振興公社や東京の地ビール会社と共創したオリジナルの「震災復興ビール」の取り組みをご紹介します。
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