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前編【名古屋電機工業株式会社】若手が挑んだ企業文化を育む食堂リニューアル

前編【名古屋電機工業株式会社】若手が挑んだ企業文化を育む食堂リニューアル

高速道路などで目にする交通情報掲示板や渋滞情報。実は多くの方が、知らず知らずのうちに名古屋電機工業様の製品にお世話になっていることでしょう。

1966年、日本で初めて一般電話回線を用いた遠隔操作による道路情報板を開発・納入して以来、日本におけるITS(高度道路交通システム)のパイオニアとして、社会の発展に貢献してきました。製品群も各種センサーから情報処理装置、道路や駐車場等の情報板・案内板まで、情報提供する製品・システムをトータルにサポートするまでに広がっています。

(写真引用元:高速道路向け 道路情報提供システム – 名古屋電機工業株式会社

情報板メーカーから道路交通安全を守る総合設備企業へ――。

新たなモビリティー形態に対応するインフラ整備を促進するため、同社はイノベーションへの挑戦を続けています。

そんな中、代表から持ち上がったのが「食堂リニューアルプロジェクト」でした。

若手中心のプロジェクトチームが結成され、企業風土を大きく変革するような、新たなチャレンジについて詳しくお伺いしました。

目次

食堂リニューアルプロジェクトの狙いは「スペースの効率化」と「コミュニケーションの活性化」

――今回の食堂リニューアルプロジェクトには、どのような背景や課題があったのでしょうか。

伊東:まず、当拠点の概要をご紹介します。ここ愛知県あま市にある拠点は、本社機能に加え、製造拠点として工場が併設されています。部門や職種としては、主に本社管理部門の事務系や商品開発などを行う技術開発・設計部門、生産現場で働く製造部門、工事エンジニアリングを統括する部門があり、それぞれ働き方も異なります。総勢約400名の従業員が仕事に従事しています。

食堂スペースはこれまで長く使われており、仕出し弁当などを注文して昼食をとるという運営を行っています。

現在の大きく変わった食堂スペースを見るととても信じられないかもしれませんが、リニューアル前は、ただテーブルとイスが並んでいるだけの殺風景な空間で、ランチの時間以外はほとんど使われていませんでした。広いスペースがあるにもかかわらず稼働率がとても低い状況となっていました。

そんな中、経営層の方針により、「食堂リニューアルプロジェクト」が立ち上がることとなりました。ファシリティの有効活用という観点に加え、従業員が働きやすい環境づくりを推進するためにも、一からの見直しが必要だったのです。

経営管理本部 総務法務部 総務課 伊東さま

戸松:私も新卒で入社してから間もない頃で、これまで経験したことのないプロジェクトに関わらせてもらうことになりました。

社長の想いを担当役員から伺った際には、「社内のコミュニケーションをもっと活性化できるような食堂にして欲しい」といった要望がありました。

以前の食堂を毎日見ていただけに、最初はどのような機能を持った食堂に変えたら良いのか、具体的なイメージが湧かずに戸惑うこともありました。

その後、若手中心のプロジェクトメンバーだったこともあり、自由な観点からさまざまな議論を重ねていくうちに、『職種や働き方の違いを超えて、部署・年代を問わず社内のさまざまな人たちがイキイキと交流しながら、新しいコミュニケーションの形が生まれるような食堂にしたい』と考えるようになりました。

経営管理本部 人事部 人事課 戸松さま

大野:当時の食堂はランチの時にしか使われていなかったので、ランチ以外の時間にも多用途で活用してもらえるような仕組みづくりが重要だと考えていました。

仕事をする場としてはもちろん、合間の息抜きや気分転換の場としても使える、さまざまな機能を持った食堂にしたいと思っていました。

従業員が働きやすい環境づくりを目指す中で、コミュニケーションが自然に生まれるような、みんなに喜んでもらえるスペースにしたいという想いもありました。

私は、採用担当も行なっていますので、新卒やキャリア採用などの面でも活用でき、企業の採用ブランディング効果も向上させるような食堂にしたいと考えていました。

経営管理本部 人事部 人事課 大野さま

食堂リニューアルプロジェクトの始まりは「自社の社風」について語り合うこと

――プロジェクトチーム内では、どのようにしてコンセプトをまとめていったのでしょうか。

伊東:私たちの部署では、若手中心のプロジェクトチームが編成されてからプロジェクトがスタートしました。

コンセプトメイクや具体的なプランニングを行う前に、最初に取り組んだことは、「自社の社風」についてみんながどう感じているかを話し合うことでした。

自分の会社の良い点・改善点などを忌憚なく話し合う中で、さまざまな意見が出て新たな発見もあり、とても面白かったですね。

弊社は創業から約80年の歴史があり、1966年には日本初となる遠隔操作型の道路情報板を発明するなど、ベンチャースピリットで業界のフロンティアとして歩んできました。そのDNAは今も受け継がれています。ただ、やや社風として内向的な面があるように感じていました。

今回のプロジェクトを良い機会と捉え、新しい時代に向けて企業の持つ重要なアイデンティティを軸に、ベテランも若手も分け隔てなく融和できるような企業文化に変わっていける食堂にしたい――そんな思いを共有しながら、方向性が見えてきました。

戸松:プロジェクトチームで議論しながら進めていく中で、新しい食堂開発のキーワードとして、3つのコンセプトを設定しました。

  • コミュニケーション
  • リラックス
  • 健康

わかりやすく言い方を換えるならば、部署・職種・年代も超えて、オープンで自由なコミュニケーションが生まれる場です。

「癒し」と「健康」をテーマに、まるで我が家に帰ってきた時のようにリラックスできる空間の実現。そして、食堂用途以外にもいつでも仕事で活用できる「多目的空間づくり」を目指しました。

現在、経営戦略のステージとしても新たな成長に向けて新しいことにチャレンジしようという機運が高まっており、そうした企業のDNAを新しい時代に継承しながら、これからの企業カルチャーを育んでいく場にもしていきたいと考えました。

大野:コンセプトが定まってからの具体的な食堂のプランニングでは、清和ビジネスさんの豊富な経験とアイデアなどが非常に役立ちましたね。

食堂ではありますが、オフィスのトレンドや先進的な企業事例、ベンチャー企業の働き方などを幅広く研究し、従業員がより働きやすい環境を整え、創造的な仕事ができる環境づくりに一体となって取り組んでいきました。

従業員アンケートも実施して、なるべく要望に応えられる設えを検討していきました。

伊東:清和ビジネスさんとは柔軟にさまざまな話ができて、とても相談しやすかったですね。

例えば、どうしてもおしゃれさを重要視しがちですが、清和ビジネスさんは大企業におけるオフィス空間の実績も豊富で、その企業にとっての「働く」を進化させるための提案や従業員のエンゲージメントを向上させる環境づくりに長けていると感じていました。

常に「カスタマーファースト」の姿勢で、こちらの要望や期待を超える具体的なアイデアを、デザインや家具・什器などの形にして提案してくれました。

後編へ続く

コンセプトに基づいた名古屋電機工業様の食堂の様子は後編でご紹介いたします。
公開までお楽しみに!

〈インタビュー・撮影協力〉
名古屋電機工業株式会社
所在地:愛知県あま市篠田面徳29-1
公式HP :名古屋電機工業株式会社


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