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学校の新設・キャンパス移転時に不可欠な「プロジェクトマネジメント」とは?

教育機関から「生き残る」ための校舎建て替え相談が増加中

少子高齢化の影響により、私立学校や教育機関の生き残り競争はますます厳しさを増しています。その中で、「他校との差別化を図り、2030年問題以降も選ばれる学校であり続けるために、校舎の建て替えやリニューアルを検討している。ぜひプロの視点で話を聞かせてほしい」といったご相談をいただく機会が増えてきました。

今回は、教育施設の建て替えやリブランディング支援の実績が豊富な、株式会社清和ビジネスパブリック営業部グループ長・金子にインタビュー。「教育機関の施設建て替えプロジェクトを担当する際に、責任者が気をつけるべきポイント」などについて詳しく伺いました。

株式会社清和ビジネス パブリック営業部 グループ長 金子 健一

目次

清和ビジネスの教育施設支援の実績

――改めて、清和ビジネスの事業内容について教えてください。

金子:清和ビジネスと聞くと、一般企業のオフィス移転やリニューアル支援のイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし実際には、国立・私立大学から専門学校、高校、中学校、小学校、幼稚園まで、延べ300校以上の教育現場における環境構築の実績があります。弊社では、学校の新設やキャンパス移転・改修などのプロジェクトにおいて、計画・実行・終結までのプロセスを一括でマネジメントする「プロジェクトマネジメントサービス」を提供しています。

>>清和ビジネスの文教施設の実績は下記からご覧いただけます
https://seiwab.co.jp/solution/facility/education

教育機関における「2030年問題」とは?

――最近、2030年問題を見据えたご相談が増えているそうですね。

金子:はい。一般的に「2030年問題」とは、人口減少・少子高齢化・労働力不足・エネルギー問題などを指しますが、教育機関にとっては特に「生徒数の減少による経営難」や「教職員不足による運営難」が深刻な課題です。

そのような背景から、「入学志願者や保護者、そして教職員に選ばれる学校になるにはどうすればよいか?」というご相談を多くいただいています。

特に多いのは「生徒集めに成功している学校はどんなことをしているのか?」「オープンキャンパスのアンケートで古くさいという回答が多かったが、学校全体を建て替えたりリニューアルしたりするのにはどれくらいの費用がかかるのか?」といった具体的な質問です。

ありがたいことに、明治大学様や青山学院大学様など、弊社が携わらせていただいたキャンパスをご覧になった学校様からのお問い合わせも増えています。

学校法人明治大学 和泉キャンパス

明治大学の和泉キャンパスでは、見学に訪れた生徒さんや保護者の方々から「これが本当に学校?おしゃれなカフェみたい」「こんな空間で学べるなら楽しそう!」といった声が多く寄せられているそうです。

>>明治大学和泉キャンパス様の事例インタビューは下記からご覧いただけます

清和ビジネスのミッションは「学校経営に貢献する」こと

――清和ビジネスのミッションは「お客様の学校経営に貢献する」ことですよね。

金子:はい。私たちは、オーダーされた家具や什器・設備などを納めるだけの業者としてではなく、マルチベンダーとして設計事務所やゼネコン・メーカー・業者と協力してプロジェクトを進めています。

また、数十年先の学校経営を見据えるならば今どのような手を打っておくべきなのか、という視点で教育施設の建て替えなどに関わらせていただいています。

ファシリティマネジメントという言い方をしますが、教育機関が所有・使用する施設や設備を、経営戦略的な視点から総合的に企画、管理、活用することで、経営目標の達成や企業価値の向上に貢献することを目指します。そのファシリティマネジメントの初期プランニングをさせていただく、ということですね。

教育機関の施設建て替えや移転は数十年に一度のプロジェクトになるため、ご経験者が学内にいらっしゃらないことが多いのですが、私たちがプロジェクトマネジメントを担当し、学校経営の方向性とぶれないように軸を通して一気通貫したご支援をしますのでご安心ください。

また、経営が成り立つためには、入学志願者や保護者、教職員・スタッフに「選ばれる学校」であることが不可欠です。例えば、職員執務スペースのペーパレス化やフリーアドレスなど労働環境の改善についても早急に取り組まなければ、不満足が重なることで離職につながり、運営難に陥る可能性もあります。

清和ビジネスでは、これまでに300件以上の文教施設を手がけてきた経験を活かし、教育施設の価値向上と「選ばれる学校」づくりをトータルで支援いたします。

>>教育機関の事例は下記からご覧いただけます(業種を「学校・教育」に絞り込み可能)
https://seiwab.co.jp/case#searchForm

プロジェクトマネジャー(PM)の役割と他社との違いとは?

――プロジェクトマネジャー(PM)の具体的な役割について教えてください。

金子:少しややこしいのですが、プロジェクトマネジメント推進の役割を持つ人をPM(プロジェクトマネジャー)と呼びます。PMはプロジェクト全体の責任者として、計画の策定から実行、進捗管理、リスク管理、品質管理、そしてステークホルダーとのコミュニケーションまでを指揮・監督します。

学校の新設・キャンパス移転時におけるPMとは「学校の立場にたってプロジェクト全体を管理調整する」ということが本質的な役割です。リニューアルや建築プロジェクトの企画設計・建設・運営・什器搬入などの全項目に対応いたします。

より具体的には、PM管理の下、定例打合せ開催、コスト管理、原価進捗管理、各検査、図面作成、仕様書作成、イメージパース作成、現場管理などを行っていくのですが、特に重要なのは「それぞれのお立場の意見・要望の調整」です。

一般的に理事長などの経営サイドはコストを抑えたい一方で、教職員側は教育現場に必要な設備を重視するため、意見のズレが生じがちです。その調整をスムーズに行えるかどうかが、PMの腕の見せ所ですね。

――ICTの導入は意見・要望のズレが多いとお聞きしました
金子:はい。特にICT(Information and Communication Technology)を活用した、アクティブラーニングやプレゼンテーションなどの学習スタイルを実践するための什器・設備に関しては、現場から具体的かつ高額な要望が出る一方で、経営サイドがその必要性や将来性を十分に理解できず、予算削減の方向に向かうこともあります。

また、最新機器を導入するだけでは「学びのインフラ」は完成しないと考えています。

清和ビジネスでは、教育現場での豊富な実績から導入時に想定される課題を事前に共有し、あらゆる環境下で優れた学習体験を実現できる「学びのインフラ」構築を支援いたします。

電子黒板からタブレット端末等のデジタルツールやAV設備、eラーニング、オンライン配信ツールなどの導入、それらをつなぐICTシステム基盤の構築まで、施設・空間環境と運営状況の分析に基づき、最適なAV、ICTシステムをご提案します。

日本歯科学院専門学校のICT化事例

清和ビジネスのPMは学校に常駐し、現場を支える

――プロジェクトマネジメントで最も重視していることは何でしょうか?

金子:私たちが最も重視しているのは、「お客様の学校経営に貢献する」というミッションからぶれないことです。そのために、進捗・コスト・現場の3つの管理を徹底しています

プロジェクト期間中、弊社のPMは基本的に学校に常駐します。遠隔地にいるのではなく、常に学校にいるため、日々学校側から出てくる質問や疑問にすぐにお答えすることができますし、現場にいるからこそ、3つの管理をしっかりと行うことができます。

もちろん定例会もしっかりと開催し、議事録を残していきます。開催頻度はプロジェクトの進捗によって週1回から月1回まで様々ですが、総合の定例会だけでなく設計定例などの分科会も複数開催し、プロジェクト当初に確認した方向性とズレないように管理を行っています。

学校の新設・キャンパス移転プロジェクトのご担当者が気をつけるべきことは?

――学校側のプロジェクト担当者は、初めての経験という方が多いと思いますが、注意点はありますか?

金子:皆さん初めてなので「分からないことが分からない」という状態からスタートされますが、それは当然であり全く問題ありません。分からない・知りたいことがあったら弊社のPMにいつでもご質問ください。

先ほども触れたとおり、清和ビジネスのPMはプロジェクト期間中は基本的には学校に常駐します。さらに何かあった際にすぐに駆け付けられるよう、常駐先の近くにアパートを借りて住むこともあります。

学校、設計事務所、ゼネコン、現場メンバーで頻度高く打ち合わせを行い、ぶれが生じないように意思疎通を図りながらプロジェクトマネジメントをしていきますので、安心してお任せください。

ご担当者様に特別気をつけていただくことは多くありませんが、あえて申し上げるとすれば、「こんなことを聞いてもいいのかな?」「これは清和ビジネスの担当ではないかも…」と遠慮せずに、疑問や課題が思い浮かんだ際には、ぜひすぐにPMへお声がけいただきたいという点です。

――ご担当者になったら、最初に取り組むべきことは何でしょうか?

金子:予算管理やスケジュール管理、関係官庁への届け出、学内の調整などやるべきことは多岐にわたります。

特に重要なのは、初期段階での「基本構想」や、大枠での「空間の使い方」に関して関係者の合意をとっておかないと、後から変更が発生して一からやり直しとなってしまいます。設計や工事に入る前の準備段階がとても重要です。

でも、「何をやったらいいのか」「何から手を付けたらいいのか」が分からないですよね?そういう時はまず弊社に声をかけてください。はじめの一歩から、私たちが伴走いたします。

清和ビジネスのプロジェクトマネジメントが他社と違う点

――改めて清和ビジネスのプロジェクトマネジメントの強みを教えてください。

金子:清和ビジネスは非常に多くの「やるべきこと」と、ご関係者インタビューを重ねることでまとめあげた「やりたいこと」をしっかりと整理し、圧倒的なスピードとコストパフォーマンスでプロジェクトマネジメントを推進していきます。

また、「他校はどうしているのか?」という情報ニーズに応えるため、プロジェクトスタート時に他校の施設見学やヒアリングの機会を設けることで、疑問を少しずつ解消していただくこともあります。

某大学の校舎リニューアルプロジェクトご担当者は学生にビフォーアフターで使い勝手がどのように変わったかをヒアリングしていましたが、そういった他校の情報や意見を取り入れることができることも、弊社ならではの強みだと思います。

また、役所との連携・つながりや近隣との交渉力も強みの一つです。例えば、校舎新設や移転プロジェクト中においても授業を止めるわけにはいかないですよね。そんな時は、廃校になった中学校を借りる交渉を行ったり、グラウンドが使えない期間に近隣の空き地を確保したりするなど、役所との連携や近隣との交渉サポートもしています。

相談のタイミングは「今すぐ」がベスト

――キャンパス移転や校舎新設の話が出た際、いつ相談すればいいでしょうか?

金子:ありがとうございます。できれば「今すぐ」ご相談いただきたいです(笑)。

学校全体の移転などではなく、食堂や図書館だけをリニューアルしたい、ICT環境を整えたい、机といすだけを入れ替えたいなど、部分的なご相談でもまったく問題ありません。
最近は「〇年後に周年を迎えるので、それを機に校舎をきれいにしたい」などのご相談を多くいただきます。
ただし、現在は建築ラッシュの影響で、資金があってもゼネコンが工事を請け負えないケースもあります。だからこそ、1日でも早いご相談をおすすめします。

竣工時期から逆算すると、与件整理から工事期間などを考慮して最低でも5年前、できれば7年前くらいからプロジェクトをスタートするのが理想です。

また、「校舎を建て替えるべきか悩んでいる」という段階でも、概算見積もりを取っておくことで、寄付の募り方や助成金申請の検討がしやすくなります。

まとめ:まずはお気軽にご相談ください!

学校の新設・キャンパス移転プロジェクトのご担当者に就任された方は、まずは清和ビジネスにご相談ください。調査・提案から工事、スケジュール、コスト管理など工事に関する情報窓口を一本化してご支援いたします。

弊社には、300以上の文教施設を手がけてきたノウハウと経験があります。お声がけいただければ、必ず何かしらのヒントや課題解決の糸口をご提案できます。

>>下記からお気軽にご相談ください
お問い合わせ|清和ビジネス

※具体内容欄に「教育施設の新設・リニューアルを検討している」という旨をご記入いただくと、担当者よりご連絡させていただきます。



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