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【一般財団法人 日本健康増進財団 大阪健診センター】これまでの概念を超える!新たな健診センターへの革新

2024年4月、大阪のビジネスエリアの中心地である本町駅から徒歩1分の好立地に移転し、新たにオープンした「大阪健診センター」。そこでは、これまでの健診センターのイメージを大きく覆す、まったく新しいコンセプトの施設が追求されていました。受診者がまた来たくなるような選ばれる「大阪健診センター」への革新に、お客様とともに清和ビジネスがリニューアルに挑戦しました!

大阪健診センターのその魅力はどのように生まれたのかを、お客様へのインタビューから探りました。

目次

より幅広い健診ニーズに応えるために移転を決意!
健診センターの価値そのものから変えたかった

―― 健診センターの移転に至った経緯とは、どのようなものだったのでしょうか?

森山:移転した現在の大阪健診センターは大変利便性の高い立地にありますが、以前の健診センターは、こちらから徒歩10分ぐらいのところにありました。移転の目的としては、センターが手狭になってきたこともありますが、新たな検査機器を導入して検査項目を増やすことにより、将来を見通して求められるより幅広い健診ニーズに対応しながら、皆様の健康促進によりお役に立ちたいと考えたからです。

庄本:私どもには、長い間に亘って健診センターを運営してきた実績があります。

しかし、自分自身が以前に健診センターに行った時の経験を振り返ってみても「どうしても緊張してしまいリラックスできない」「多くの検査室を回らなければならないので時間もかかり、ストレスを感じる」など、ほとんどの方が感じられているような、これまでの健診センター然とした施設がまだほとんどではないかと思います。

今回の移転を機会に、これまでの健診センターが持つイメージや価値を変えて、他にはない新しい健診センターを実現し、存在価値そのものを高めたいと思いました。これからの健診センターは、少しでも緊張をほぐしてもらい、気持ちをできるだけゆっくりリラックスしていただき、快適な環境の中で本来の検査結果が出るようなまったくこれまでとは違う、新たな施設にしていきたいと考えていました。

これからの時代にふさわしい新たな健診センターのコンセプト」を清和ビジネスが提案

――そこで「コンペという形でいろいろな提案を聞いてみよう」ということになったのですね

森山:そうですね。企業でも健康経営やWell-beingなどが重視され、個人の健康志向もより高まっている時代です。そのような時代の変化やトレンド、市場ニーズに応じて、これから私たち大阪健診センターはどのようなあり方がふさわしいのか、清和ビジネスさんを含め4社でコンペを行い、提案していただくことにしました。

庄本:実は、各社にご提案いただいた後の会議で、ほとんどのメンバーが「清和ビジネスさんの提案がいいですね」という意見だったのです。

一言で言えば「脱・健診センター」という考え方です。これからの健診センターは、自分の身体と向き合い、表面的には見えないコンディションを知ることで自分の生活や生き方を見直す大切な場所であり良い機会である。

このような新たな健診センターのコンセプトとそれを実現するにふさわしい施設のあり方をご提案していただいたことが、皆の想いに響いたのだと思います。

新たな健診センターの施設開発における具体的な特徴やポイントとは?

―― 今回の新たな健診センターの施設開発における具体的な特徴やポイントは、どのようなものだったのでしょうか?

「受診者様ファースト」の空間設計づくり

森山:私もこれまでいろいろな健診センターを見てきましたが、通常の健診施設のあり方は、各検査スタッフがバックヤードで繋がっており、受診者様がそれぞれの検査室を探しながら回るというレイアウト設計で作られています。

しかし、これでは受診者様に移動や待ち時間など多くの負担がかかり、無機質な空間の中で検査に対する緊張やストレスが生まれる原因にもなってしまいます。

そこで、今回の健診センターでは、現場のスタッフの多くの意見も取り入れ、清和ビジネスさんとも相談しながら、受診者様を健診センターの中央部に集めて、その周りに各検査室を配置するというレイアウト設計に変革しました。

待合室の周りに各検査室がある

これにより、受診者様は常にリラックス効果の高い空間設計が施された中央部の快適な待合スペースでゆったりすることができ、検査スタッフの方からお声がけすることで、受診者様は移動負担がかからずスムーズに検査を受けることができます。各検査室の数字のサインも大きくわかりやすい表示を行い、ひと目で視認できる工夫を行っています。

また、万が一具合の悪い方などがいた場合も、中央部に受診者様がいるため、スタッフがすぐに様子を確認することができ、いち早く対応することもできます。

「受診者様をあまり動かさずスタッフが動く」という「受診者様ファースト」という発想で、このような新しい取り組みや環境づくりには、多くの皆様から大変好評をいただいております!

懐かしくも新しい、独自のリラックス空間

庄本:施設全体の空間イメージは、健診をより身近に感じてもらい、リラックスしてもらえるように、カフェやサロン等、自分を休ませたり高めたりしてくれる場所のイメージと重ねた空間とすることで、健診自体のイメージをより良いものに変化させることを目指しました。

今回移転先となったビルの2階の空間は、広い空間に対し、太い柱と梁が空間全体に展開しており天井がやや低かったのです。これを、清和ビジネスさんからの提案で、その低さや独特な形状をこの空間特有の個性と捉え、歴史あるこの地のシンボルとも言えるレトロビルの西洋的な曲線をモチーフとして、空間の中で象徴的に見えてくる梁と柱を曲面で繋ぐことで、懐かしくも新しい、独特なレトロモダン調の癒しの空間デザインとなりました。

梁と柱は曲線で繋がれている

最初に訪れる受付には、一際目を引きリラックス効果を高めるグリーンのタイル貼りを施し、中央部のゆとりある待合いスペースでは、レトロモダンの癒し空間に包まれゆったりと受診者様に過ごしていただく。周りの各検査室の入口ドアには木の優しさとスリットガラスから光がもれるデザインをあしらい、空間の広がりと間接照明を配置することで、受診者様の緊張感を和らげる効果と安心、落ち着きをもたらしています。

女性に優しい、高いホスピタリティ

森山:今回、検査項目を増やす中でマンモグラフィ・子宮頸がん検査など、女性への検査対応をより充実させました。

デリケートな検査については、女性専用のスペースをご用意し、安心してご受診いただけます。また、パウダースペースの設置や着替えのための個室、婦人科検査のための前室も完備しており、女性が安心して快適にご利用いただける環境を整えています。

パウダースペース
婦人科検査の前室

さらに、医師をはじめ若手からベテランまで女性中心のスタッフによる健診体制を整えており、女性に優しいおもてなしの心で、まるでサロンにでも来たかのように過ごしていただけるように配慮されています。

福本:他にも、例えばマンモグラフィの検査装置などは、開発者である女性自身が自らの経験を活かして、従来よりも痛みが少ないというメリットを有する装置を導入しています。このように施設内の検査機器に至るまで細部にわたって、女性目線での快適な健診のあり方をこれからも追求していきますので、ぜひ一度体験してもらいたいですね。

働き方も進化させ、スタッフの交流・マインドも向上

森山:今回は、健診スペースだけではなく、清和ビジネスさんからのご提案もありスタッフのワークスペースも進化させました。

施設全体のスペースも広くなり、オープンに合わせて多くの新規スタッフも採用したため、従来からのスタッフとの交流促進や新しい健診センターの考え方やマインド、価値観などをスピーディに共有してもらうために、フリーアドレスのワークスペースを導入しました。

事務系スタッフは固定席ですが、その他をフリーアドレスとしたため、部署ごとの壁がなくなり、カジュアルに話がしやすくなるなど、コミュニケーションの活性化に大いにつながっています。また、これから新たな健診センターを作り上げていくために、センター内の風土作りも重要だと考えています。一人ひとりが日々、新しい健診センターのマインドを共有し、同じベクトルでもっと良くしていくためにはどうしたら良いかを考えられるようなワークスペース環境にしていきたいと考えています。

新しい健診センターには、オープンから毎日多くの受診者様に来ていただき、大変好評をいただいていますが、2024年4月にオープンしたばかりですので、スタッフが新しい環境や仕事に慣れていく基盤作りの期間として、健診で受け入れる人数も少し余裕を持って運営しています。

来年に向けては、検査結果をいつでもデジタルで閲覧・保管できるような新たなICTサービスの開発も進めておりますので、より身近で健康促進を支えるパートナーとして、さらに多くの方に来ていただけるよう、サービスの質をより高めていきたいと考えています。

プロジェクトを終えて

―― 今回の清和ビジネスとのプロジェクトのご感想をお願いします

庄本:今回のプロジェクトでは、当初は新しい健診センターへの強い想いはありながらも、具体的な施設のイメージは皆なかなか描けていませんでした。それを、清和ビジネスさんのご提案から徐々に皆の中で未来の姿が描けるようになっていったと思います。プロジェクトでは、常に先行してリードしていただき、おかげさまで当初の計画より短期間で新たな健診センターを実現することができました。

来年には、新しい検査機器の導入なども控えていることから、今回の取り組みがどのような効果につながっているかを、しっかり検証・改善していくとともに、清和ビジネスさんにはこれからも大切なパートナーとしてリードしていただければと思います。

福本:従来のお客様からも「随分変わりましたね!」「リラックスできる!」などといった驚きやお褒めの言葉をたくさんいただき、清和ビジネスさんの多大なご協力に大変感謝しています。当センターの魅力をよりたくさんの方々に体験していただきたいので、今後は地域や社会における知名度を高めるために広報活動にも力を入れ、「また来たくなる健診センター」と思っていただけるように尽力していきたいと思います。

森山:今回のプロジェクトでは、清和ビジネスさんには大変お世話になりありがとうございました。毎週の定例会を通じて、常に先行して的確なご提案や問題点の整理などをいただけたことで、健診センター側でも迅速なジャッジとスタッフの要望などをスムーズにまとめることができました。

デザイン設計だけなく、家具の選定や内装、工事まで、ワンストップでプロジェクト全体のマネジメントを行っていただけたことも、より効率的にプロジェクトを成功に導くことができた要因だったと思います。オフィスや専門施設における多くの知見をお持ちなのも大きな信頼となりました。今回をスタートとして、大阪健診センターもより進化させていきたいと思いますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。

お忙しい中、インタビューさせていただきありがとうございました!
(写真左から福本主任、森山支部長、庄本次長)

編集後記 「おもてなしの心」を表現する空間づくりの大切さを実感

今回、インタビューさせていただいた大阪健診センター様に初めて入ったとき「ここはホテル?」と思ったほどきれいな空間だったことを思い出します。一般的な健診センターはどこか”THE病院”といったような固くて少し照明も暗いイメージでしたが、大阪健診センター様は受診者の導線から照明の明るさ、設計に至るまで「受診者様ファースト」という考えのもと、こだわりを持った空間づくり実現されていました。その実現に清和ビジネスが携われたことが、このインタビューを通してより一層嬉しく感じています。

清和ビジネスではこのような「お客様の想いを空間づくりで実現」してきた60年のノウハウがあります。オフィス・病院・学校・物流センターなど、様々な業種・業界の移転・リニューアルに携わってきた経験を生かしながら、清和ビジネスはこれからもお客様の想いを丁寧にヒアリングし実現してまいります。


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