オフィスで被災する可能性は高い 自ら取り組むオフィス防災

9月1日は「防災の日」。
学校では防災訓練を行い、私たちは幼い頃から「防災の心得」を学んできました。社会人となった今、防災に対してどのような心構えで日々過ごしていますか。

防災訓練、防災備蓄、避難経路の確認など「いざ」というときの備えについては、会社の総務部に「お任せ」の方が多いのではないでしょうか。

今回のhatarakuでは、オフィスで働くひとが自ら行える防災への取り組みについて、内閣府 防災情報のページより抜粋し、ご案内いたします。

各自の取り組みが企業全体の防災につながる

内閣府防災情報のページでは『オフィスの防災』として、特集が組まれています。オフィスで過ごす時間は人によってさまざまですが、一日の大半をオフィス内で過ごすという人も多いのではないでしょうか。

つまり、オフィスで被災する可能性は高いということです

オフィスの防災は「自助」の意識を持って社員自ら取り組むことが必要であり、社員ひとりひとりが防災の取り組みを積み重ねていくことは、企業全体の防災につながると文頭で説明しています。

オフィスで周囲を見回し、気づいたことから取り組む

では、具体的にオフィスワーカー自ら行える防災とは、どのような取り組みなのでしょうか。内閣府の情報をもとにまとめて行きます。

パソコンの転倒防止

東日本大震災で、オフィスで被災した私は、備え付けのパソコンがデスクから落ちないように必死に支えた記憶が鮮明に残っています。

清和ビジネスではデスク型のパソコンを使う職種も多くいます。昇降式デスクを導入している点もありますが、転落防止のパネルが各デスクに備えられています。

パソコン転落防止マット、パソコン転落防止ベルトなどですぐに対策も取れますので、早速取り組まれてはいかがでしょうか。

避難経路を確認

自分の避難経路を確認したことはありますか?
最近では、ABWの導入で自席を持たないケースもあると思いますが、よく使うエリアからの避難経路については、確認しておきましょう。

それと同時に、荷物の多い、整理されていない場所が避難経路上に無いかチェックすることも大切です。

整理整頓も大事な防災対策と言えるのではないでしょうか。

オフィス家具の固定

建物に被害が無い場合でも、オフィス家具の転倒、落下、移動が発生します。自身の身を守るたにも周辺の什器や備品の転倒防止対策を行いましょう。

東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」には、オフィスの階層が高層階になるほど被害が大きくなる傾向が示されています。

オフィスにある背に高いキャビネットは壁などに確実に固定し、コピー機等については移動しないよう対策をしましょう。

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-bousaika/kaguten/handbook/

危険物の安全確認と消火器の準備

灯油や塗料の入った容器の転倒・落下防止、火を使用する設備の安全確認を行いましょう。

工場や物流センター、現場事務所などでは、空調設備もさまざまなケースが想定されます。自身のオフィスだけでなく、商談先等で被災するケースもあるでしょう。

消火器等で初期消火ができるよう基礎知識や訓練も必要ではないでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=FuPvByZWzqM

東京消防庁公式YouTubeチャンネル 消火器による初期消火

非常用物品や救出用資器等を備蓄

飲料水、食料、非常用工具や救急セットなど、総務部の方は必ず準備をされていると思います。

その保管場所、いざという時にどこへどのように手配すれば良いのか、イメージまではできない方は多いと思います。

防災備蓄の状況などについて、総務部の方とコミュニケーションをとるなど、各自の行動をシミュレーションするのも重要な訓練と言えるでしょう。

清和ビジネスでは、防災の日を前に、備蓄状況を確認。
期限の迫った防災食などを社員に配っています。

なお、地震による断水に備えて水や食料は3日分程度が目安と言われていますが、各自でも多少の備えをすることで、まわりに人の負担が軽減されるなど効果もあると言われています。

帰宅困難者対策

自宅までの距離の把握、道順のシミュレーションはできていますでしょう。自宅までの距離が20キロを超える場合、帰宅困難になると言われています。

なお、東京都では、首都直下地震が発生時、社員を一定期間社内に待機させる「一斉帰宅抑制」を企業に推進しています。こういった行政の方針などについても自身がしっかり把握することで災害時、冷静に対応ができるのでは無いでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=xjspaUKodDQ

会社のさまざまな防災体制を確認

防災時の対応について、マニュアルや担当者の役割を会社の総務部は準備されています。

安否確認や情報収集の方法など、しっかり把握できていますでしょうか。

災害時、情報が錯乱しパニックを起こさない為にも、まずは自分自身で会社がどのような準備をしているのか、マニュアルを見直すなどの行動をおすすめいたします。

そして、冷静に対応できる同僚が増えるほどに自身の身の安全にもつながります。そう考えると、防災について「総務部にすべてお任せ」するのではなく、自らできることから防災に取り組むことに重要性が見えてくると思います。

上記の対策はほんの一部で、入居するビルが行う避難訓練に参加する。参加した情報を共有するなどやれることは多くあると思います。

9月1日の防災の日を機に「防災への心得」を見返してみてはいかがでしょうか。

アスクルに関するお問合せ

https://www.seiwa-koubai.com/contact

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