多くの時間を過ごすオフィス。
誰もが気持ちよく過ごしたいと思っていますよね。快適なオフィスで働くことができれば、集中力もモチベーションも上がり、仕事のパフォーマンスも向上。ひいては、企業の成長にもつながります。
快適なオフィスづくりを目指すなかで、皆さん、さまざまな課題に直面していることと思います。
オフィスの温度や騒音など物理的な課題からオフィスのレイアウト、コミュニケーションの取りやすさ、時間の使い方など。
オフィス環境の改善にはクリアしなければならない課題がいろいろあります。
それらの課題の中から、会議室や休憩室を快適に利用するために気になる会議室の「ニオイ」にフォーカスしてみたいと思います。
オフィスコミュニケーションが戻る中、気になるオフィスのニオイ
突然ですが、皆さんのオフィスはどんなニオイですか?
新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類から5類に引き下げられ、リモートワークから出社に戻った会社も多いのではないでしょうか。
それに伴い、会議室に集合してミーティングをしたり、ランチタイムにはオフィスの休憩室に集まってお弁当を食べたり、オフィスでのコミュニケーションの形もコロナ前に戻りつつあると思います。
誰もがスメルハラスメントの原因になりかねない
そんな中、オフィスのニオイ問題も復活しているようです。人が密集するオフィスでは、ニオイを不快に感じた経験をお持ちの方も少なくありません。
体臭や口臭といった人のニオイ、カビ臭いニオイ、食べ物のニオイ、原因不明の悪臭などさまざまなニオイに悩まされる可能性があります。
密な会議室のニオイ、お弁当やカップラーメンのニオイ
いざ、会議室に入ると、前に使った人たちの独特のニオイ、お昼休憩のあとのお弁当やカップラーメンのニオイ……。
質の高い会議を進行し、気持ちよく働くには、嫌なニオイをなくしたいと思うのは当然です。
最近は、ニオイで周囲に不快感を与えることについて「スメルハラスメント(スメハラ)」といわれています。スメハラになりかねないニオイとしては、体臭、口臭、タバコ、香水、化粧、食事などが挙げられます。
これらは、本人が気づきにくいという難点があり、誰もが原因となる可能性があります。
人が原因ではない場合もある
さらに、オフィスのニオイは人が原因ではないケースもあります。
たとえば、オフィスのエアコン、排水溝、カーペット、壁、トイレなど、オフィスそのものが原因のニオイもあるのです。
暑さや寒さ対策なら上着などで調整できるものの、ニオイだけは対策が難しいですよね。
どうする?オフィスのニオイ対策
人が原因のニオイは、その人の体質からきていることもあります。
本人には何の悪気もないことがほとんどで、デリケートな問題でもあり、直接指摘することはできません。かといって、不快感を感じる側が我慢するというのも、ちょっと違う気がしますね。
ニオイというのは人によって感じ方がさまざまですが、場合によっては体調を壊したり、強いストレスを感じる人も出てきます。また、ニオイが原因で「会社を辞めたい」とまで追い詰められる人もいます。
社員の健康を守り、会社の成長をストップさせないためにも、オフィスの「ニオイ対策」は欠かせません。
換気・設備の修理・個々のマナー…でも限界が
では、どんな対策をすればよいのでしょうか。社員一人ひとりに任せるのではなく、やはり、会社で全社的に対策をすることが必要でしょう。
まず、窓を開けて空気を入れ替えることを習慣化しましょう。
高層ビルのオフィスなど窓を開けることができない場合は、空気清浄機の設置をおすすめします。ただ、空気清浄機のフィルターを定期的に掃除したり交換したりすることも忘れないようにしましょう。
カーペットについたカビ、エアコンのほこり、トイレの詰まりや故障などは、専門業者に修理やメンテナンスを依頼することも大事です。
その他、デスクに消臭剤を置くなどの対策も考えられます。
これらの対策をしてもなお、人が原因の体臭や口臭、食べ物などのニオイは社員一人ひとりがマナーを守ることも大事でしょう。
とはいえ、限界はありますよね。
ニオイ対策の救世主、シラスをご紹介
そこで、清和ビジネスでも使っている「シラス」というニオイ解決方法をご紹介したいと思います。
皆さん、シラスってご存じですか?
あまり耳にしたことのない方が多いと思います。
消臭・調湿・空気清浄・抗菌に効果を発揮し、オフィス内では壁などへの塗装材として使われる自然素材です。
つまり、会議室や休憩室などニオイが気になるスペースの壁を、シラスを使ったシラス壁にすることで、いやなニオイ問題を解決に近づけることができるのです。
清和ビジネスでは、休憩スペースや会議スペースにシラス壁が使われています。
実際にシラス壁をつかった個室スペースに入ってみると、ニオイというより「清潔な空気」を感じることができます。当然、ランチ後のニオイも気にならず、次の人へ気持ちよく会議室を引き継ぐことができます。
シラスってそもそもどんなものなのでしょうか。シラスの歴史や特徴についてみていきましょう。
シラスはマグマの堆積物
「シラス台地」って聞いたことがありませんか。
そうです!中学地理の教科書に載っていましたね。南九州に広がる火山の噴出物で覆われた台地の層のことです。
「シラス」は「白い砂」から名付けられています。この白い砂は、火山が噴火して積もった火砕流の堆積物なのです。
南九州の火山というと桜島だと思われがちですが、シラス台地ができたのは約2万9千年前。南九州の姶良(あいら)カルデラの大噴火で流れ出た火砕流が堆積したとされています。
その大噴火で堆積したのがシラスというわけです。シラスの誕生を振り返ると、壮大な自然の神秘と歴史を感じます。
シラスは人間と調和している
シラスが出現した大噴火では、純粋なマグマが流れ出たと考えられていて、シラスはマグマに近い天然セラミック物質で、「原始的な土」といわれています。
不純物が少ないため、他の火山噴出物とは異なって、色が白いのです。
マグマが姿を変えた物質ともいえるシラスは、人間のDNAの配置に優しく働きかけ、人間に安らぎを与えてくれる不思議な力を持っているのだとか。
100%自然素材のシラスは優れもの
メーカーである高千穂シラス様にお聞きしたところ、100%自然素材であるシラスには、さまざまな効果があるそうです。
その中でも優れているのが消臭効果。
消臭効果:ニオイをすばやく吸収し再放出しない
シラスは超微粒子で、無数の小さな穴が開いた構造を持っています。そのため、オフィスにこもる食べ物のニオイやタバコのニオイなど、気になるニオイの元となる物質を吸収するといわれています。
https://www.youtube.com/watch?v=cDDuZiOfVzc
オフィスで気になる人のニオイにも効果を発揮します。
体臭の元であるアセトアルデヒド、加齢臭の原因といわれるノネナールを分解し、再放出しない材料なので、ニオイ問題の強い味方です。
身体に安全で、コロナ対策にも効果あり
消臭効果以外にも、たくさんの効果があるシラス。たとえば、次のようなものがあります。
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調湿効果
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シラス壁は室内の湿度に応じて湿気を吸収・放出し、快適な湿度を保ってくれます。そのため、カビやダニの繁殖を抑制してくれます。
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空気清浄効果
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シラスが持つ成分が空気清浄機能を果たすそうです。100%自然素材で化学物質を含まないため、身体に安全。シックハウスの原因物質を吸収してくれるので、アトピーやぜんそくの方も安心して過ごせるというメリットもあります。
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抗ウイルス効果
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インフルエンザ、コロナウイルス菌を不活性化する効果があることも実験によって確認されています。
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そのほか、シラス素材からはマイナスイオンが生成され、睡眠の質が向上したりストレスが軽減したりといった効果もあるとのことで、まさに「地球の恵み」なのですね。
オフィスにも地球環境にも優しいシラス
シラスは、ナチュラルな色合いで癒しを感じる素材でもあり、オフィスの内装だけでなく、オフィスエントランスやビルのエレベーターホール、駐車場などにも使われています。さらに、一般住宅やホテル、博物館、図書館、幼稚園、カフェなど幅広く活用されています。
加工が必要な素材と違って、シラスはCO2排出量を削減できる素材です。製造工程も自然に負荷を与えない工夫をしています。
高千穂シラス様の九州工場は、自然環境を損なうことを避けるため大規模な工場を建設していません。「二毛作の会」という地元農家の方々に、農作業の合間にシラス壁材のミキシングや袋詰めを担当していただき、地域の方々と自然との共生を図っているそうです。
シラスは、自然環境を守るとともに地域の雇用創出にもつながっています。人にも地球にも優しい素材なのです。
シラス壁をつかったオフィスの改修などは清和ビジネスへ
ニオイ問題だけでなく、快適な空間、快適な「はたらく」に向けて、シラスを使ったオフィスづくりを検討してみてはいかかでしょうか。
https://hataraku.seiwab.co.jp/contact/
清和ビジネスでは、脱炭素社会に向けてSDGs宣言をしています。オフィス環境にも地球環境にも優しいご提案をしてまいります。